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滝乃川学園 130年のトビラ

2021年12月、滝乃川学園は創立130周年を迎えました。知的障害児者が排除の対象であった時代に、「その子に応じた教育を施せば、その子なりに発達する」と確信した石井良一・筆子夫妻により設立した当学園は、滝野川、巣鴨と変遷し、1928(昭和3)年に現在の矢川へ移転、長きに渡る歴史が育まれていきました。

文章中では、当時の用語・表現をそのまま用いているため、現在においては適切でない用語・表現がございます。予めご了承いただきたく存じます。

1861文久1年
筆子、長崎県大村藩士渡辺清、母ゲンの長女として出生
1867慶応3年
亮一、佐賀県鍋島藩士石井雄左衛門、母けい子の六男として出生
明治1872明治5年
筆子、上京
1873明治6年
筆子、官立女学校「東京女学校」に入学
1877明治10年
東京女学校廃校、筆子はW.C.ホイットニー家の英語・バイブル塾に通う
1879明治12年
筆子、長崎訪問中の前アメリカ大統領グラント将軍と面会
1880明治13年
筆子、オランダ特命全権公使長岡護美ともに訪欧
1882明治15年
筆子、帰国
1883明治16年
亮一、鍋島家奨学生となり上京
1884明治17年
亮一、立教大学校入学
筆子、小鹿島果と結婚、入籍
1885明治18年
筆子、華族女学校フランス語教師となる
1886明治19年
筆子、長女幸子誕生
筆子と幸子、日本聖公会ウィリアムズ主教より受礼(教母は津田梅子)
1887明治20年
亮一、日本聖公会聖アンデレ教会にて受礼
筆子の父渡辺清男爵となる、叔父の昇は子爵となる
1890明治23年
亮一、立教大学校卒業
立教女学校の教頭に就任
筆子、次女恵子誕生するが早世する
1891明治24年
筆子、三女康子誕生
10月28日濃尾大地震(岐阜・愛知地方)発生
亮一、孤女の救済に当たる
亮一、12月1日「孤女学院」設立(荻野吟子の医院を仮院舎とする)
1892明治25年
亮一、北豊島郡滝野川村に孤女学院院舎を建設
筆子の夫、小鹿島果死去
1893明治26年
筆子、聖公会のミッションスクール「静修女学校」の校長となる
1894明治27年
筆子、華族女学校付属幼稚園主事に就任
孤女学園をバザー等で支援を始める
亮一、震災孤女の中に「知的障害児」がおり、その児童の教育を始める
筆子の静修女学校の講師となる
1896明治29年
亮一、知的障害児教育の調査研究のため渡米アーウィン知的障害者学校、セガン校等訪問、渡米中にヘレンケラーと会談
1897明治30年
「孤女学院」を「滝乃川学園」と改称、知的障害児の教育を本格的に始める
このころより「保母養成部」を併設する
1898明治31年
筆子、三女康子死去
津田梅子と共にアメリカで開催された「万国婦人倶楽部」大会に出席
亮一、知的障害児教育の研究調査のため2度目の渡米
現地にて筆子、梅子と共にアメリカ聖公会総会に出席
1899明治32年
筆子、華族女学校退職
1901明治34年
亮一、『白痴教育一斑』を発表
創立10周年記念祝会開催
1902明治35年
静修女学校閉鎖、地所、建物、生徒は津田梅子の「女子英学塾」(後の津田 塾大学)に引き継がれる
1903明治36年
亮一・筆子結婚
司式マキム主教、媒酌子爵岡部長職、津田梅子参列
1904明治37年
亮一、『白痴児其研究及教育』刊行(丸善より)
1906明治39年
近隣に軍事施設ができ環境が悪化したこと、及び手狭になったため、西巣鴨村庚申塚に移転
英国王立委員会編纂「精神薄弱児の保護と管理に関する調査報告」において、日本で唯一の「精神薄弱児施設」として記録される
1910明治43年
保護者向け報告書『学園のまとゐ』発行
大正1915大正4年
亮一、社会事業功労者として「御大礼記念章」受章
1917大正6年
創立25周年記念祝会開催
1918大正7年
亮一、東京府児童鑑別委員会委員に就任
藍綬褒章「公益事業褒章」を受章
1920大正9年
3月24日学園火災、園児6名死亡
学園閉鎖を決めるが、貞明皇后より学園の事業存続の内旨あり、継続を決意
財団法人認可、初代理事長中尾太一郎、亮一は学園長に就任
1921大正10年
7月19日渋沢栄一理事長就任
東京府代用児童研究所受託
筆子、『もしほぐさ』刊行
1922大正11年
筆子、『鐘のひびき』刊行
1923大正12年
関東大震災で被災した立教女学校に対し、園舎を提供
1924大正13年
筆子、『自然界とおとぎばなし』刊行
昭和1927昭和2年
亮一、「万国知的障害児教育研究学会」の正会員となる
1928昭和3年
北多摩郡谷保村に新園舎完成、移転
亮一、勲六等瑞宝章、大礼記念章受章
1931昭和6年
理事長渋沢栄一死去
創立40周年を記念して『滝乃川学園その日その日』発行
1933昭和8年
亮一、『東京府(代用)児童研究所報告』、『児童2638名審査の跡を顧みて』刊行
1934昭和9年
10月22日学園講堂にて「日本精神薄弱児愛護協会(現・日本知的障害者福祉協会)」が設立される
翌年亮一が会長に就任
1936昭和11年
12月7日「滝乃川学園創立満45周年記念並石井亮一先生古希祝賀会」が九段軍人会館にて開催
石井記念文庫創設
1937昭和12年
6月14日亮一死去(70歳)従六位が遺贈される
筆子、第2代学園長に就任
1940昭和15年
創立50周年記念式典開催
『石井亮一伝』、『石井亮一全集』刊行
『滝乃川学園その日その日』の後継誌として『愛の泉』発行
1942昭和17年
沢田廉三理事長に就任
筆子、『過ぎし日の旅行日記』刊行
1944昭和19年
1月24日筆子死去(84歳)
1945昭和20年
児童研究所(西巣鴨)空襲により焼失、事務所を谷保に移す
1946昭和21年
沢田廉三理事長退任
1948昭和23年
児童福祉法施行により「精神薄弱児施設」となる
1952昭和27年
社会福祉事業法による社会福祉法人となる
1957昭和32年
児童部棟を全面増改築
1964昭和39年
法人機関誌『矢川だより』発行
1965昭和40年
国立第三小学校・第一中学校の併設学級に園児9名が入学
1967昭和42年
立川養護学校の開設に伴い、小学部へ2名、中学部へ5名、高等部へ3名が入学
1970昭和45年
精神薄弱者福祉法による「滝乃川学園成人部」開設
1971昭和46年
成人部中軽度棟落成
1972昭和47年
児童部重度棟落成
1974昭和49年
児童部3棟、管理棟1棟落成
成人部、参議院議員選挙にて初めて利用者が選挙権を行使する
1977昭和52年
児童部児童全員就学となる
1981昭和56年
東京都議会議員選挙において、立候補者の「お話を聞く会」を園内で開催
1986昭和61年
成人部、園生還暦記念誌『はししゃん』刊行
復刻版『石井亮一と瀧乃川学園』、『瀧乃川学園百年史年表稿』刊行
1988昭和63年
東京都精神薄弱者生活寮要綱による学園初の生活寮(現グループホーム)「高橋寮」開設
平成1991平成3年
創立100周年を迎える
1992平成4年
創立100周年記念式典挙行
『いと小さき者―滝乃川学園100周年記念写真集』刊行
天皇陛下、皇后陛下行幸啓
1997平成9年
児童部居住棟、管理棟、地域交流棟完成
1998平成10年
児童部、施設オンブズマン制度導入
2000平成12年
児童部、地域生活支援センター「色えんぴつ」事業開始
『天使のピアノー石井筆子の生涯―』(眞杉章:ネット武蔵野)刊行
2001平成13年
『シリーズ福祉に生きる:石井筆子』(津曲裕次:大空社)刊行
2002平成14年
『シリーズ福祉に生きる:石井亮一』(津曲裕次:大空社)刊行
本館が「国登録有形建造物文化財」に指定される
学園初の直営重度生活寮「ゆうゆう」開設
2003平成15年
礼拝堂、天使のピアノが「国立市登録文化財」に指定される
2004平成16年
『無名の人―石井筆子―』(一番ヶ瀬康子他編:ドメス出版)発刊
成人部、支援費制度へ移行
第2成人部(ユニット棟)落成
2005平成17年
介護保険法に基づく認知症高齢者グループホーム「やがわ荘」開設
2006平成18年
映画「無名の人―石井筆子の生涯―」(宮崎信恵監督:ピース・クリエイト)完成、上映
『筆子その愛―世界で一番美しい涙―』(山田火砂子、車取ウキヨ:ジャパン・アート)刊行
NHKテレビ「その時歴史が動いた」にて「母の灯火小さき者を照らしてー石井筆子・知的障害児教育の道」放映
居宅事業、グループホーム等が支援費制度から障害者自立支援法へ移行し、児童部に契約制度導入
成人部に通所部門併設
グループホーム「フルール」竣工
2007平成19年
映画「筆子その愛―天使のピアノー」(山田火砂子監督:現代ぷろだくしょん)完成、上映
グループホーム「サマー・リーフ」「うぃんぐ・わく」開設
2009平成21年
本館保存修復工事竣工
本館を「石井亮一・筆子記念館」として開所式開催
グループホーム「ぼーの」竣工
2010平成22年
成人部、障害者自立支援法による障害者支援施設となり、施設入所支援事業、生活介護事業開始
2011平成23年
創立120周年記念式典開催、『滝乃川学園百二十年史―知的障害者教育・福祉の歩みー』刊行
成人部、生活介護棟落成
グループホーム「サマー・リーフ」竣工
2012平成24年
児童部、児童福祉法改定により障害児入所施設(福祉型)となる
グループホーム「ブーケ」竣工
2013平成25年
成人部、グループホーム、居宅事業等が障害者総合支援法へ移行
『いばら路を知りてささげしー石井筆子の二つの人生―』(井出孫六:岩波書店)刊行
2014平成26年
放課後等デイサービス事業開始
2015平成27年
グループホーム「ゆりのき」開設
2016平成28年
成人部改築工事終了 新建物「清風棟」と命名
2017平成29年
成人短期入所棟竣工
令和2019令和元年
グループホーム「ぷるね」竣工
2020令和2年
短期入所棟「ひこう船」棟 竣工
2022令和4年
新作業棟 建築予定