代表挨拶
ご挨拶
このたび、滝乃川学園 第15代理事長を拝命いたしました谷 正行です。
まず初めに、滝乃川学園の創立以来、学園を支えてこられた歴代の理事長の皆さま、利用者・ご家族・地域の皆さま、そして日々現場で尽力されている職員の皆さまに、心より感謝申し上げます。皆さまのご理解とご協力があってこそ、学園は今日まで歩みを続けることができました。
滝乃川学園は、日本の知的障害者福祉の先駆者である石井亮一先生によって創立されました。石井先生は、「障害のある人も、神の前に等しく尊い存在である」というキリスト教的人間観に基づき、誰もが尊厳をもって生きる社会の実現を目指されました。その理念は、今もなお学園の根幹に息づいています。
石井先生の言葉に、次のようなものがあります。
「人は、誰かを支えている時には、自分のことばかり考えるけれど、実は相手からどれだけ恵みをもらっているかは、気づかないものだよ。」
この言葉は、支援とは一方的なものではなく、互いに学び合い、成長し合う関係であることを教えてくれます。私はこの理念を胸に、滝乃川学園が新たな時代にふさわしい姿へと進化するため、現状に甘んじることなく、全力で改革に取り組む覚悟です。
改革には困難も伴いますが、利用者一人ひとりの尊厳と幸福、そして職員が誇りを持って働ける環境を守り育てるために、必要な挑戦だと確信しています。私はまだまだ未熟ではありますが、謙虚な姿勢を忘れず、現場の声に耳を傾け、対話と協働を重ねながら、「より良い滝乃川学園とは何か」を問い続けてまいります。
ぜひ一度、滝乃川学園キャンパスにお越しいただき、私たちの日々の取り組みや、利用者の皆さまの生き生きとした姿をご覧いただければ幸いです。皆さまとの出会いと対話を、心より楽しみにしております。
滝乃川学園がこれからも地域に根ざし、信頼される存在であり続けるために、引き続き皆さまの温かいご支援とご指導を賜りますよう、心よりお願い申し上げます。
令和7年10月
滝乃川学園 第15代理事長
谷 正行




